音無き砂漠を歩き渡す
言の葉の生えるオアシスを探して
道無き森林を駆け抜ける
月の光の照らす野原を目指して
やがて
我々は飛び散る火花のように踊りだす
目が火傷するほど熱く
岩が砕けるほど力強く
景色が曇るほど素早く
喜びを
寂しさを
ただひたすらに
舞踏で語り続ける
月の女神(アルテミス)に祈りはせぬ
形を捨て
満たされずに痛む
心を捨て
痛みさえ忘れる
今夜もまた
何かを求め
我々は踊りだす
霊魂(タマシイ)の帯びない
雄叫びをあげるたび
虚空には大きく
反響。
刊登於輔仁大學日文系系刊<和風>第十八期
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